数学の学習について ~学習の基本~

学習面

 数学の学習は大学受験において決定的な要素となります。解法の正確さや論理的思考力は高得点への鍵を握ります。しかし、数学の難解さや解法の多様性に悩む受験生も多いはず。

 そこで、今回は「数学の学習について ~学習の基本~」と題し、数学の学習についてのアドバイスと関連する事項をまとめていきたいと思います。今後の学習の参考にして頂ければ幸いです。

 数学のスキルを磨き、希望の大学合格へ、数学の能力をパワーアップしていきましょう。

根本的な話から

 数学の学習において、根本となる要素は一体何なのでしょうか?
 それは『定義』です。

 定義は、私たちが扱おうとしている対象を数学的に正確に言い表したものです。言い換えれば、すべての数学的な議論の出発点なのです。しかし、定義を曖昧に理解していると、当然ながら議論も曖昧になってしまいます。「定義を正確に理解すること」が重要です。

 それでは、定義を正確に理解するためにはどうすればいいのでしょうか?
 定義は教科書に書かれています。その教科書を精読することが必要なのです。教科書の定義の部分を様々な角度から検討し、定義の意味を自分なりに正確に理解する必要があります。

数学の学習において必要なことは

 数学において必要なこと何でしょうか。それは「自分の頭で考える」ということです。

 「こういうふうにしろとここに書いてあるから」、「こうしろと誰かが言ったから」では理解は深まりません。「『こういうふうに考えるのはなぜか』を徹底して自分に問いかける。」これが大切です。

 数学において身につけなければいけない一番大切な力は「論理的に思考する力」です。これは、社会に出た時に絶対に必要な力とも言えます。この力を身につけるには、日頃から「これはなぜか」を自分自身に問うのが近道でしょう。

具体的な数学の学習について

 これまで述べたことから、「教科書を徹底的に読み込む」ということが必要であることが分かると思います。すべての学習の土台は教科書です。

 定義をきちんと理解し、例題を含めて自分で練習問題を解き、間違いがないかを確認しましょう。次に教科書や補助教材の例題を解いて、解答と見比べて、自分の解答を修正し、基本問題や応用問題で類題を演習しましょう。

 これが基本的な学習の1サイクルです。1サイクルすべてで理解しきることができればよいですが、大抵はそうはいきません。理解しきれていないならば、もう一度教科書に戻り、例題や基本問題を復習します。このサイクルを2~3サイクル繰り返すことで定着してきます。

授業の予習・復習について

 学習の基礎単位は授業です。授業を中心に自分の学習を組み立てていくのが最も効率的でしょう。

 では、授業を効率よく活用するためにはどうすればよいでしょうか。それは「授業を1回目の復習」とするのがよいと考えます。つまり、予習の段階で、自分のノートを完全に仕上げておき、授業での補足や授業で気がついたことなどを補い、そのノートを元にして、さらに復習をする

 予習→授業→復習のサイクルで1回の授業の活用となります。これを日々重ねていって、定着した学力が身に付いていきます。

さいごに

 以上が、数学の学習の基本となります。こう考えていると、時間がかかることが分かるでしょう。教科書の練習問題などは隙間時間でなんとかなるかもしれませんが、教科書を読み込むとなるとそうはいきません。必死で考えるべきです。
 
 大学入試レベル対応の問題集の学習では、「考える」となると、1サイクルで予習50分,復習40分くらいは必要となります。つまり、1回の学習に概ね1時間30分は必要と考えられます。

 基礎を身に付ける段階で手を抜くと、自分でも気が付かない穴ができます。これは、学年が進むにつれ苦しむもととなります。今やるべき、今理解すべきことは今のうちにやりきっておくことです。

 以上のようなことを参考にして、自分の学習を振り返り、学習の参考にしてもらえれば幸いです。

 御拝読ありがとうございました。

 

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